骨が足りなくてもできる治療法があります

インプラント治療では、インプラントをしっかり骨に埋入するためにある程度の骨のボリュームが必要です。しかし、歯を失った状態が長く続いた場合では、骨が痩せていることが多く、インプラントを長期にわたって安定させることができません。そこで骨再生を促進させる処置を施し、骨のボリューム増大を図ります。これが「骨造成術」です。

骨造成術には「インプラント治療前」に行うものと、「治療と同時進行」で行う2つの進め方があります。「治療前」の骨造成術は、インプラントを埋入できるほど骨量がなく、治療を開始できないときに適用されます。骨の成熟には4~8か月かかるので、その分治療期間が長くなります。一方、「同時進行」で行う骨造成術は、骨量が足りないものの治療は開始できる場合に適用され、骨の造成は3~6か月で完了します。

以下に具体的な治療法をご紹介します。

サイナスリフト

サイナスリフトは、上顎の骨が少ない場合に行う方法で「上顎洞底拳上術」とも呼ばれます。骨の厚みが5mm未満の場合に適応され、骨の造成には6~12か月程度かかります(個人差があります)。

上顎の上部には「上顎洞(サイナス)」と呼ばれる空洞がありますが、歯を失うとこの空洞が拡大し、インプラントを埋入するために必要な骨量が足りなくなってしまいます。そこで、上顎洞の底を押し上げるように自家骨や骨補填材を入れ、インプラントが埋入できるように骨を補うのです。

ソケットリフト

ソケットリフトは、サイナスリフトと同様に上顎洞を拳上する方法の一つです。比較的手術時間は短く、傷口も小さくて済みます。骨の厚みが5mm以上の場合に適応されます。

骨に空けた穴から器具を挿入して上顎洞の底を持ち上げ、それによってできた空間に人工骨や骨補填材を押し込み、インプラントを入れる骨の厚みを作ります。

GBR

GBRはGuided Bone Regenerationの略で、「骨再生誘導法」とも言います。歯ぐきと骨の間に特殊な膜を張り、そこにできたスペースに骨が再生されるように促します。膜には吸収性のものと非吸収性のものがあり、非吸収性の膜は手術後4~6週で除去します。

骨の再生を促す以外に骨補填材を入れることも可能であり、骨のボリュームが足りない場合に多用される方法です。

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