インプラントの歴史

インプラントは紀元前から?

インプラントの起源には様々な説があります。その1つとして、紀元前3世紀頃のエジプトで、抜けた歯の代わりに象牙や宝石などを埋めたとされる記録が残されています。また、ペルーのインカ帝国時代のミイラからは、歯が抜けた部分にエメラルドの歯根が植えられているミイラが発見されました。ほかにも、インカ族やアステカ族など、世界の様々な場所において古代インプラントの報告があります。このような例からも分かるように、私たち人類は、遥か昔からインプラントを使って健康な歯を取り戻すために様々な試行錯誤を繰り返してきたのです。

近代のインプラントは?

1900年代に入ると、スパイラルシャフトというネジを歯の抜けた穴にねじこむタイプのインプラントが使われ始めました。しかし、このインプラントでは微妙な隙間から細菌感染してしまうことが多いため、うまく機能しなかったようです。そして、1952年、スウェーデンのブローネマルク教授が動物実験の最中に偶然、チタンには骨と結合する性質があることを発見したのです。これがオッセオインテグレーション(骨結合)と呼ばれている状態のことです。その後13年間、様々な動物実験を得て、チタンの安全性が証明され、1965年には、初めて人間にインプラント治療が実施されました。その後も、様々な治療でインプラントは使われ、発見から50年以上たった今もインプラントは非常に有効な治療として歯科業界での立場を確立しています。